前回の記事でノーマルタイプ(Aタイプ)についてご説明しましたが、今回はATタイプ、ARTタイプについてご説明しますね。



目次
ATタイプとは
AT=アシストタイムの略。
通常時は、内部的に押し順または特定の図柄が指定されており、押し順または特定の図柄が正解していた時に小役を取得できる。
だがゲーム数やCZ(チャンスゾーン)成功、特殊役によってAT状態に突入すると、押し順または特定の図柄をナビ(アシスト)してくれるようになり、ナビの順にリールを停止させれば小役を揃えることができ、出玉が増加するようになる。
純増○○枚という表現がされるが、AT中の1ゲーム当たりに理論上増加する枚数のこと。
「擬似ボーナス(AT)+AT」や「ATのみ」で出玉を増やすもの。
疑似ボーナスとは
ボーナスと名がついているが、内部的にはAT状態で、押し順や特定の図柄で得られる小役の回数が設定してあったり、または任意のゲーム数を消化し、出玉を得られるもののこと。
ATをRUSHと呼んで、疑似ボーナスと区別していることが多い。
RUSH状態への移行の契機となったり、RUSH中のゲーム数(獲得枚数)増加の特化ゾーンとして使用されている。
また、沖ドキのように4号機時代のストック機を模したようなボーナス(BIG、REG)を連チャンさせるものもある。
AT突入契機は主にゲーム数での強制突入、またはレア小役からCZ(チャンスゾーン)を経由しての突入、フリーズを伴う特殊役での突入となっている。
ゲーム数管理型なので「最大天井」が設けられている。この数は機種によって異なる。
最大天井とは「絶対に何かしらが当たる」ゲーム数のこと。恩恵は機種によって様々。
期待回収の得られるものもあれば、50枚程度しかもらえないものも…。
例えば…
機種によってゲームフローは様々あるため、打ちたい機種があれば公式サイトなどでゲームフローやゲームの流れページを見ると、おおまかな流れは掴める。
6号機の主なゲームフローは以下のようになる。
5.9号機以降、「有利区間」というルールが新たに設けられるようになった。
このとき、純増枚数の制限や、契機役に設定差を設けてはならないなどの厳しい規制が入ったため、実質ATを搭載した機種を作ることができなくなったが、6号機からこれらの規制が撤廃され、ATをまた搭載できるようになった。
有利区間とは
簡単に言うとATやART状態へ以降することが出来る状態。最大1500ゲームか2400枚獲得で終了する。
4号機の頃はA+AT機である「獣王」や「アラジンA」、またATのみで出玉を増やす「ミリオンゴッド」など、1日で数万枚獲得できるような機種がホールを席巻していた。
設定6の機械割が150%を超えるような機種だったため、ホール出玉ランキングの1位から10位が4万枚以上を占めるような状態となり、これが原因でパチスロ依存者が増加した、という声も多かった。
4号機中盤以降、「射幸心を煽る」としてATタイプに対し厳しい規制が適用され、現在も機械割やゲーム数単位での出玉率、純増枚数などを制限されている。
ATタイプを打つ際のワンポイント
やはり設定は大事ですが、ノーマルタイプほど設定に忠実な出玉になりづらいです。
低設定で1万枚以上出たり、高設定で5000枚以上負けてしまったりと、荒れやすい傾向にあります。
近年は設定を示唆する演出が増えているため、全台高設定にして店側が設定のアピールとして使用することがあります。
特に動画撮影系の演者さんが来店の際、演者さんは、大きなスランプグラフを描くような視聴者受けする映像を提供するべく、見どころの多いATタイプを好んで打つ傾向にあり、それに店側が寄せていることも多々あります。
設定狙いの場合は、上記のように全台系や演者さん来店に合わせて演者さんの得意機種を狙ったり、お店に設置台数の多い機種の目立つ所を狙うのが一般的だと思います。
また、ゲーム数管理の機種が多く、機種の仕様を理解することで、当選するゲーム数の確率の高い回転数で落ちている台を狙ったり、天井ゲーム数に近い台を狙うだけで、期待回収値の高いものがあります。
スロプロと呼ばれる人たちはお客さんの多いパチンコ店を嫌う傾向にあり、ほとんどお客さんのいないホールで「設定変更をしていない」という前提で、前日前々日のゲーム数を合算して、「宵宵越し天井」など、期待値の高い台を積極的に狙っていく方が多いです。
上記の方法は、理論上は期待回収値があるものですが、ATタイプであるため収支は荒れやすいので、我慢強い方でないと難しいかも知れません。
ARTタイプとは
ART=アシストリプレイタイムの略。
ATにRTが加わったもの。
リプレイの確率が大幅に増加するが、リプレイに押し順が指定されることが多い。
RTへの移行が押し順の状態移行リプレイで行われることがほとんどで、通常時も押し順が正解すると一時的にRTに移行する。
押し順リプレイもしくは押し順小役をミスすると、通常ゲームへ転落してしまう仕様。
ATタイプは押し順で取得できる獲得枚数が12枚や15枚など、配当が多めに設定されていることが多いが、ARTタイプの場合は10枚以下のことが多い。
したがって、純増枚数がATタイプに比べて低くなっている。
純増枚数がATに比べ低いことで、ARTのゲーム数を長くすることができ、上乗せのゲーム数が300ゲーム以上など、インパクトのある演出ができる。
また、最大天井ゲーム数がATタイプに比べて低めに設定されていることが多い。
突入契機はATタイプとほとんど変わらず、ゲーム数での強制突入、またはレア小役からCZ(チャンスゾーン)を経由しての突入、フリーズを伴う特殊役での突入となっている。
例えば…
主なゲームフローは以下の通り。
有利区間のあるARTタイプ(5.9号機)は、設定差のある突入契機を設けてはならないという規制と、純増枚数2枚という制限があり、有利区間1500ゲームもしくは理論上3000枚が上限とされている。
設定差がほぼないことと、天井が非搭載ということもあって打ち手にとって非常に厳しい仕様となっており、現在稼働中の機種はほとんどない。
ノーマル+ART(A+ART)タイプ
ARTタイプとノーマルタイプとの複合で、通常時・ART時問わずノーマルタイプと同様のボーナス(=規定枚数消化のボーナス)が抽選されている。
ボーナスはノーマルタイプと同様にフラグ管理になっていて、単独ボーナスやチェリー+ボーナス、スイカ+ボーナスのように、言うなればボーナスという小役を引くとボーナスに突入するというような仕組みになっている。
ARTはそれとは別で、ゲーム数での強制突入や、チェリーやスイカなどレア小役からの抽選、CZ経由してからの突入など、ボーナスとは別の抽選を行っている。
例えば…
主なゲームフローは以下の通り。
ARTタイプ、ノーマル+ARTタイプを打つ際のワンポイント
出玉傾向としてはATタイプとノーマルタイプの中間くらいで、ATタイプよりはマイルド、ノーマルタイプよりはやや荒れやすいといったところです。
ノーマルタイプほどではないですが、設定された機械割に対して出玉率は近づきやすくなっています。
また、ATタイプと同様設定示唆が多く、1日打てばあらかた設定を判断出来ることが多いです。
そのため、ホール側も高設定を使用し、設定を使っているというアピールをすることも良く見られます。
ホールの設定状況をチェックしていると、かなり回転数がついているのに出玉がマイナスになっている台もよく見ますが、こういう台は設定示唆、もしくは内容が良かったのだろうと推測できます。
プラスの台は当然のことながら回転数がつきやすいですが、マイナスの台なのに回転数がついているという状況のほうが、高設定の可能性が高いと見ています。
このことから、上記のような台が多く見られるホールは高設定を使っているホールであると推測できるので、「いつ」「どんな場所が」そうだったか、ということをチェックするようにすれば、高設定に座れる可能性が高くなるのではないでしょうか。
ディスクアップ
ディスクアップは他のノーマル+ARTタイプとは異なり、技術介入を伴うタイプ。
他のノーマル+ARTタイプとは異質であるため、別項目とした。
ARTの純増はほとんどなく、出玉はボーナスで増やしていく。
ARTは、同色BIGボーナス後に1/2で突入するゲーム数固定の「DANCE TIME」と、目押しの技術介入成功でゲーム数を上乗せする「DJ ZONE」がある。
目押しを全て成功させると、設定1で103%(他機種でいう設定4並)のスペックを誇っており、技術介入によってかなり甘い機種として人気がある。
ディスクアップを打つ際のワンポイント
目押しの精度を上げることはもちろんですが、アクロス系の機種同様、ホールの換金率が一番大切になってくると思います。
設定1で103%という仕様上、ホールはほぼ設定1しか置かないと考えられます。
高設定の期待をするよりも、設定1でいかに収支を積み上げるかがポイントになるので、換金率を第一にするべきです。
実際まるも良く打ちますが、収支は圧倒的にプラスです。
恐らく設定1しか打っていないと思いますが、月単位でディスクアップでマイナスになったことはありません。
かと言ってまるも目押し精度が100%というわけではありません。
精度50%から機械割100%を超える機種ですので、どんどん挑戦していってもいいと思います。
当たっているから、当たっていないから、という台選びをする必要もないので、5スロなどで見かけたら練習するのも良いんじゃないでしょうか。

さいごに





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